昨今、改めて地球環境の持続可能性に関心が集まっています。とりわけプラスチックごみ問題は地球温暖化問題と並ぶ大きな懸念事項となっています。私たちは樹脂メーカーとして、この問題の解決へ向けた取組を行うことで社会的責任を果たしてまいります。
省資源
分岐ポリスチレンの開発
当社独自の重合技術により、従来技術では得られなかった高溶融張力、高歪硬化性を実現しました。発泡ポリスチレン※1やOPS※2(二軸延伸ポリスチレン)に使用することで、深絞り成形性と強度が向上し、容器軽量化による省資源化(Reduce)につながります。
※1 発泡ポリスチレンとは
ポリスチレン樹脂に空気を含ませて発泡させた製品で、代表的なものに以下2製品があります。
PSP(ポリスチレンペーパー):軽くて熱を伝えにくいため、主にカップ麺などの食品容器に使用されます。
- どんぶり
- 納豆容器
- 白トレー
XPS(押出発泡ポリスチレン):軽くて断熱性が高いため、主に省エネ効果を高める断熱材として使用されます。
- 断熱ボード
※2 OPSとは
ポリスチレンのシートを縦横の二方向から延伸することで強度を上げたもので、薄くて透明な性質を活かして主に食品容器に使用されます。
温暖化効果ガスの抑制
最適な物流による温暖化効果ガス(CO2)削減
PSジャパンでは、千葉・水島の両工場にバルクコンテナへ直接充填が可能な設備を保有しています。
バルクコンテナは、粉状・粒上の貨物を運ぶのに適したコンテナで、生産工場のサイロからお客様のサイロへ直接納入することが可能な運送形態です。バルクコンテナでの輸送は積載効率に優れており、鉄道・船での輸送を活用することで輸送中に出るCO2排出量を削減することができます※。
PSジャパンでは、さまざまな施策を積み重ね、CO2排出の抑制と環境負荷の低減を推進してまいります。
※ 当社千葉工場から関西地方のお客様へ鉄道を使って配送する場合、対トラック直送比で約60%〜70% CO2排出量が抑制されます。
ごみ流出防止/プラスチック回収
地域での清掃活動
PSジャパンでは、地域社会の一員として、各工場周辺地区での清掃活動を定期的に実施しています。