モノマー化
ケミカルリサイクル
PSジャパンはポリスチレンがリサイクル可能で、
資源循環に貢献する材料であることを実証してまいります。
モノマー化
ケミカルリサイクル
PSジャパンはポリスチレンがリサイクル可能で、
資源循環に貢献する材料であることを実証してまいります。
ポリスチレンのケミカルリサイクルがはじまりました
PSジャパンでは、2023年9月より水島工場(岡山県倉敷市)で使用済みポリスチレン(PS)をスチレンモノマー(SM)に戻すケミカルリサイクル(=モノマー化ケミカルリサイクル)の実証運転を開始しています。
ケミカルリサイクル実証設備は東芝プラントシステム株式会社の技術にて建設しました。

モノマー化ケミカルリサイクルプラント
運転開始:2023年8月
ISCC PLUS認証 2025年上期取得予定
使用済みPS年間処理能力:1,000t
モノマー化ケミカルリサイクルの特徴
日本国内におけるポリスチレンの需要のうち、60%以上が食品包装容器として使用されています。
しかし、従来の使用済みポリスチレンを粉砕・洗浄し再利用するマテリアルリサイクルでは、食品と直接触れる一次包装への利用は、食品衛生上の安全性から見て難しいとされています。
ケミカルリサイクルは使用済みポリスチレンを化学的に分解し原料として再利用するため、ポリスチレン製食品包装容器の水平リサイクルに道を開くものとなります。

モノマー化ケミカルリサイクルのプロセスフロー図
ポリスチレンは解重合(モノマー化)できる限られた素材※1であり、ケミカルリサイクルに適した素材です。
実証運転では、EPS(発泡スチロール)や食品包装容器等を原料として用いており、投入原料の重量に対して約60%のスチレンモノマー回収を確認済みです。
なお、精製工程で得られる副生成油は熱回収(サーマルリサイクル)として有効活用しています。
モノマー化ケミカルリサイクルにより生成するリサイクルスチレンモノマーを原料としてポリスチレンを生産した場合、単純焼却に比べ56%のCO2削減※2を見込んでいます。
※1 技術が確立している汎用プラスチック素材はPSとPETやPMMA等に限られていることから、他の素材と比較してもモノマー化CRのリサイクル適性が高い。
※2 焼却のため及びCR設備に投入するための、廃PSの回収・選別・前処理などで発生するCO2は計算に入れておりません。CR工程にてSM収率 60wt%であることを前提としています。算出前提 ・インベントリデータベース:国立研究開発法人産業技術総合研究所「IDEA」
資源循環社会の実現に向けて実証を進めていきます

モノマー化ケミカルリサイクルによる資源循環イメージ図
PSジャパンでは、モノマー化の実証運転を通じて、運転条件の最適化を進めるとともにモノマー化ケミカルリサイクルの課題の明確化を進めています。
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