荷重たわみ温度
荷重たわみ試験では、荷重が存在するために機械的性質が強く影響します。弾性率の低い材料は室温でたわみやすいのと同様に加熱条件下でもたわみやすいため、同程度のガラス転移温度を有する弾性率の高い材料より低い温度で規定のたわみに達してしまいます。
ASTMでは試験片をエッジワイズに使用するのに対し、ISO法ではフラットワイズで使用します。曲げ方向の厚みが薄いため、若干低めの温度で規定のたわみに達します。
ビカット軟化温度
試験片に細い円柱状(1mmφ)の圧子を載せて荷重を掛けた状態で一定速度で昇温させます。試験片に圧子が1mm沈み込んだ時点の温度がビカット軟化温度です。ISOには、荷重と昇温速度で4つの試験条件があります。
ポリスチレンについてはこのうち5kg荷重50℃/Hrの昇温速度の条件で測定するように樹脂規格で規定されています。
ASTMは1kg荷重に対し、ISOとJISは5kg荷重であり、絶対値が低くなると共に、弾性率の寄与が大きくなる。
ASTMのビカット軟化温度はほぼガラス転移温度と相関するのに対し、ISO・JISのビカット軟化温度は荷重たわみ温度に近い要素が入った挙動を示します。