会社沿革

HISTORY

1957年、旭化成グループはダウケミカル社(米国)より、三菱グループはモンサント社(米国)より、各々ポリスチレン製造技術を導入し国内先発メーカーとしてポリスチレンの生産を開始しました。以来、日本経済の高度成長・他素材からの転換等により国内需要は成長を続け、両社の事業規模も順調に拡大して来ましたが、 1990年代に入ってからの電機メーカーを中心とする海外生産シフト進展等の影響を受け、国内市場は1990年をピークに縮小傾向を示すようになりました。この間、各社とも各々独自に合理化・設備処理を進めてきました。

旭化成及び三菱化学両社は、一層のコストダウン・生産能力削減を目的として1998年10月に「エー・アンド・エム スチレン(A&Mスチレン)」を設立し、両社のポリスチレン事業を統合しました。先ずは販売会社としてスタートし、翌年10月には製造部門・研究開発部門も統合することにより、ポリスチレン専業の製造販売会社となりました。

一方、出光石油化学(現出光興産)は1968年に自社技術によるポリスチレンの生産を開始し順調に成長してきましたが、 1990年代に入ってからの需給環境の悪化に対応するため独自に設備廃棄を実施し、生産の効率化を図ってきました。

旭化成・三菱化学及び出光石油化学は、将来に亘ってのポリスチレン事業の維持・発展のためには、更なるコストダウン・生産能力の適正化による事業基盤の強化が不可欠であるとの認識で一致し、A&Mスチレンと出光石油化学のポリスチレン事業を統合することに合意しました。その結果、2003年4月に新たな国内最大のポリスチレン専業メーカーとして「PSジャパン」が誕生しました。

その後、国内需要の低迷、輸入品との競合など激しい環境の中にありながらも、おかげさまで、日本のポリスチレンメーカーのリーディングカンパニーとして確固たる地位を築いてまいりました。 2009年10月に三菱化学保有の株式を旭化成ケミカルズ(現旭化成)と出光興産が取得し、両社の合弁事業として新たにスタートしました。